公共政策研究所 会合記録 ≪23-24年度 公開講座≫ 第4回 テーマ:「2030年の安全保障を考える ~自衛隊の現在と未来~」
共 催:一般社団法人 未来政経研究所
2024年5月25日(土)15:30~17:30 3号館404にて開催
学生中心に一般社会人を含め、約50名が参加した。
0.要旨
2022年12月、岸田文雄政権は、国家安全保障戦略など「安保3文書」と、5年間で43兆円の防衛関係費を閣議決定し、防衛力の抜本強化に乗り出しました。防衛力の抜本強化の中では、7つの柱として「スタンド・オフ防衛能力」「統合防空ミサイル防衛能力」「無人アセット防衛能力」「領域横断作戦能力」「指揮系統・情報関連機能」「機動展開能力・国民保護」「持続性・強靭性」が掲げられており、官民連携での防衛体制が急務となっています。そこで、本講座では、「2030年の安全保障を考える~自衛隊の現在と未来~」と題し、防衛力強化が進む中で、わが国の安全保障はどうなるのか、陸上自衛隊史上初の女性将官かつ防衛大学校出身初の女性将官を務める横田紀子陸将補をお招きし、若い世代を中心に、国の安全保障やその時の公共政策の在り方について思索する場を作ることを目的とし、早稲田大学公共政策研究所および未来政経研究所の共催で公開講座を実施しました。
講師:横田 紀子 氏(自衛隊東京地方協力本部 本部長、陸将補)
※H28 早稲田大学大学院政治学研究科公共経営専攻を修了
1.概要
・日時:2024年5月25日(土) 15:30~17:30
・司会:山岸憲伸 (早稲田大学教育学部4年)
15:30 オープニング(5分)
15:35 開会挨拶(3分)… 縣 公一郎 早稲田大学公共政策研究所 所長
15:38 講師 ご紹介(2分)
15:40 基調講演 (60分)
16:40 終了、休憩 (10分)
16:50 質疑応答 (35分)
17:25 閉会挨拶(3分)…島田 光喜 一般社団法人未来政経研究所 理事長
17:28 クロージング(2分)
17:30 終了
・テーマ:「2030年の安全保障を考える ~自衛隊の現在と未来~」
・はじめに(自衛隊の基本的任務・組織、人材育成について)
・いま、なぜ防衛力の抜本的強化が必要なのか?
・質疑応答
本講座では、平成28年に早稲田大学大学院政治学研究科公共経営専攻を修了され、その後、陸上自衛隊史上、女性初の将官となられた横田紀子氏から「2030年の安全保障を考える~自衛隊の現在と未来~」と題し、お話を頂きました。基本的な自衛隊の任務や組織、人材育成のお話から、複雑化する国際情勢の中で見えてきた課題、そしてその課題に対処するために日本としてどのような防衛力の強化が必要かなど、資料をもとに詳細な部分まで解説を頂きました。また、質疑応答では、参加者から多くの質問が寄せられ、それら一つ一つに対して、ご丁寧に回答を頂き、改めて日本の安全保障、そして「人を守る」任務を遂行する防衛省自衛隊について考え直す機会となりました。
2.会場の様子
3.最後に
今回は、横田陸将補に全面ご協力頂く形で公開講座を実施することが出来ました。お忙しい中にもかかわらず、貴重なお時間を頂きましたこと、まずもって御礼申し上げます。また、開催に当たりまして、お力添えを頂きました縣教授をはじめ早稲田大学公共政策研究所の皆様、そして防衛省自衛隊の皆様にも重ねて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
(一般社団法人未来政経研究所 島田 光喜)